
テスト用毛束 比較検証

ブリーチ剤のパワーや、ヘアカラーの発色具合などを確かめるために使う検証用毛束。
それぞれの違いを知っておけば、薬剤をテストする際の傾向をつかみやすくなり、より実践に近い結果につながるはず。
検証結果を参考に、今後どんな基準で毛束を選ぶのかを考えてみよう。
![桑原大貴[harpers]](/_next/image?url=https%3A%2F%2Ffiles.hairgora.jp%2Fv%3D1790847325%2Ffiles%2Ftopics%2F235859_ext_12_0.jpg&w=640&q=75)
くわばら・たいき/1990年生まれ。新潟県出身。新潟理容美容専門学校卒業。都内3店舗を経て、2025年、東京・渋谷に『harpers』をオープン。
毛束検証のルール
テスト用毛束3種類をピックアップ。下記のルールに沿ってブリーチ施術し、それぞれの特徴について検証していく。
- 2種類のブリーチ剤を使って検証を行う
- 1剤と2剤の混合比は、1:2
- 2剤(6%)はブランド純正品を使用
- 毛束がドライの状態でブリーチ剤を塗布
- 放置時間を30分・45分・60分の3段階に設定
- 「放置時間60分」は、放置時間30分でブリーチ剤をはがし、新たに塗布し直す「追いブリーチ」で施術
- 放置中はラップをかぶせたり、加温したりしない「自然放置」の状態にする
検証商品リスト
※メーカー五十音順
- 大阪ブラシ『フェイバリットカラーシステム』人毛黒毛
- 毛束屋『カラー評価・検証向け 人毛毛束』黒毛
- トリコ インダストリーズ『アイビル カラーリングレシピ ヘアースウォッチ』ブラック
テスト用毛束3種の特徴を検証
ピックアップした3ブランドの毛束(人毛黒毛)に、ブリーチ施術を行う。明度の上がり方やドライ後の手触り、ツヤ感など、それぞれの毛束の特徴について整理していく。
1.大阪ブラシ『フェイバリットカラーシステム』人毛黒毛







BEFORE

プラスチック製のホルダーにシールを貼ってラベリングでき、整理しやすいところがいいですね。
毛質が日本人の髪に近いので、どんな施術を想定したテストでも、オールマイティーに使いやすいと思いました。
2.毛束屋『カラー評価・検証向け 人毛毛束』黒毛







BEFORE

毛質が少し弱いため、ダメージ比較などをするケースには向いていないと感じました。
細くてやわらかい髪質や、ダメージで少し弱っている髪、欧米系のお客さまの髪を想定したテストには向いていると思います。
3.トリコ インダストリーズ『アイビル カラーリングレシピ ヘアースウォッチ』ブラック







BEFORE

日本人の健康毛よりも明度が上がりにくいと感じました。
ワンブリーチだと、どの薬剤を使っても同じようなリフト具合になってしまいそうなので、特に黒髪はブリーチ剤のテストには不向きだと思います。
専用のバインダーがあり、オリジナルのカラーチャートが作成できる点がメリットです。
まとめ

今回は2種類のブリーチ剤を使用しました。
リフトアップしやすいのは『ブリーチ120』で、お客さまの髪に対してもパワーを発揮しますが、髪へのダメージが大きいので注意が必要です。
毛質が弱い毛束だと、特に毛先付近の切れ毛が目立ってしまいました。
『アクセスフリー』は持続力が高く、追いブリーチをして60分放置したときの明度も申し分ないと感じました。

検証に使用した毛束は、毛質や形状に違いのある3種で、使用感も三者三様でした。
「自分はこれ」と1つに絞り込むのもいいですが、今はお客さまの髪質や履歴も複雑化しています。
いろんなケースを想定しながら、目的に合わせて毛束を使い分けると、サロンワークでの対応力もアップするのではないかと思います。






