
クセ毛用シャンプーの使用感検証

シャンプーは、美容師のサロンワークに欠かせない施術であり、お客さまの日常においても不可欠なもの。
ここでは、さまざまなクセ毛用シャンプー剤をピックアップし、その使用感を比較。
それぞれの特徴を知って、シャンプー剤を選ぶときの参考にしよう。
![山野俊貴[Lond]](/_next/image?url=https%3A%2F%2Ffiles.hairgora.jp%2Fv%3D1788992172%2Ffiles%2Ftopics%2F235288_ext_12_0.jpg&w=640&q=75)
山野俊貴[Lond]
やまの・としき/1994年生まれ。茨城県出身。日本美容専門学校卒業。都内1店舗を経て、『Lond』に入社。現在は本部クリエイティブディレクターを務める他、原宿『Lond un Maison.』『Lond re Maison.』2店舗の代表。
検証のルール
クセやうねりが気になる髪用のシャンプー(美容室専売品)をピックアップ。
下記のルールに沿ってシャンプーを行い、それぞれの使用感を確認していく。
- カットウイッグ1台を使用
- 髪が乾いた状態でヘアオイルを3プッシュ手に取り、全体になじませた後にシャンプーを行う
- 使用するシャンプー剤は、全て同じ量(10g)に設定
- シャンプー後、コンディショナーやトリートメントは使用しない
- タオルドライ後、ハンドブローのみで仕上げる
スタイリング剤やアウトバストリートメントは使用しない
※使用ヘアオイル/b-ex『メゾンオルキデ』グロスオイル002
検証に使用するウイッグ


ヘアカラーやパーマ施術は行わず、カットで毛先を少し整えた状態のカットウイッグ1台を使用。
検証商品リスト
※メーカー五十音順
- アリミノ『ケアトリコ プリヴィ』シャンプー スリムスルー
- ウエラ プロフェッショナル『アルタイム スムース』ミラクルシャンプー
- b-ex『オーライト』バンブー モイスチャライジングシャンプー
- ミルボン『オージュア』アクアヴィア シャンプー
- ロレアル『ケラスターゼ』バン オレオ リラックス シャンプー
- ロレアル プロフェッショナル『セリエ エクスパート』リスアンリミテッド シャンプー
シャンプー剤 6アイテムの使用感を検証
ピックアップした6つのシャンプー剤の「泡立ち」「泡切れ」「香り」「仕上がり」などについて、それぞれの検証結果を見ていこう。
1.アリミノ『ケアトリコ プリヴィ』シャンプー スリムスルー


【シャンプー剤の状態】粘度は低くもなく、高くもない「中粘度」
【泡立ち】普通
【泡切れ】比較的良い
【香り】誰もが嗅いだことのあるようなフローラル系の香り
【仕上がりの感触】さらさらで、やわらかいが、若干のきしみがある。ただし人工的なさらさら感ではなく、自然な印象の触り心地。

毛先の保護力が少し弱い印象なのですが、これはやさしい洗い上がりゆえの特徴だと言えるのかもしれません。
香りは、フローラル系とウッド系が混ざっているため、やや中途半端な印象を受けました。
好みの問題ではありますが、フローラルか、ウッドか、どちらかに振り切った方が僕は好きです。
2.ウエラ プロフェッショナル『アルタイム スムース』ミラクルシャンプー


【シャンプー剤の状態】粘度が高めで、重い
【泡立ち】シャンプー剤の粘度が高いため、泡立ちを良くするには、水分を多めに含ませる必要がある。むしろ他のシャンプーよりも、使用量は少なめでもいいのかも。
【泡切れ】悪い。水で流す時間を、他のシャンプー剤と同程度に設定したが、完全には流しきれず髪にシャンプーが残ってしまった。
【香り】好みが分かれそうな甘い香り。ゴージャスな感じ。
【仕上がりの感触】髪の1本1本に保湿成分がしっかりと絡みついているような、重い印象の仕上がり。しっとりとした質感にまとまるため、硬い髪質のクセ毛に良さそう。

ノンシリコンのシャンプー。
ずっしりとした重さを感じる仕上がりが特徴的で、クセによる広がりを抑える効果は高そうです。
不純物を除去する働きがあるので、その効果ゆえの重さなのか、それとも保湿・保護成分が作用しているからなのか……、もしくはその両方が影響し合った結果なのかもしれません。
3.b-ex『オーライト』バンブー モイスチャライジングシャンプー


【シャンプー剤の状態】粘度が低く、さらさら
【泡立ち】良い。泡がやわらかく、モコモコしている。
【泡切れ】良い
【香り】リラックス効果のある香り。洗面所などに置く芳香剤のような香りで、やや人工的な印象。
【仕上がりの感触】やや軽めの仕上がり。アリミノ『ケアトリコ プリヴィ』シャンプー スリムスルーよりも重く、ウエラ プロフェッショナル『アルタイム スムース』ミラクルシャンプーよりも軽い。

シャンプー施術中の感触は快適で、べたつきもなく、気持ちの良い洗い上がりです。
中間部分のハリコシも悪くないのですが、毛先のまとまりは今ひとつ。
仕上がりに、もう少し保湿感がほしいと思いました。
4.ミルボン『オージュア』アクアヴィア シャンプー


【シャンプー剤の状態】粘度が低く、さらさら
【泡立ち】良い。泡はさらっと軽めだが、クリーミー。
【泡切れ】良い
【香り】フローラル系の香り。ピュアなイメージ。
【仕上がりの感触】手触りは良い。髪の1本1本にハリコシが感じられ、毛先の絡まりもない。ただし、少し静電気を感じる。

髪がおさまりやすくなり、まさにクセ毛用シャンプーの王道といった印象です。
べたつきもないため、幅広い層から支持されそうな、バランスの良い仕上がりです。
5.ロレアル『ケラスターゼ』バン オレオ リラックス シャンプー


【シャンプー剤の状態】少しとろみがある
【泡立ち】良い
【泡切れ】比較的良い
【香り】クセのある独特の香り。香りは強いが、嫌な感じではない。
【仕上がりの感触】髪1本1本にハリコシを感じられる仕上がり。毛先の絡まりもなく、おさまりも良い。やや人工的な感触。

とろみのあるシャンプーですが、重過ぎない泡で、泡切れも良かったです。
仕上がりは、やや人工的な印象の手触りではあるものの、質感は良いと思いました。
6.ロレアル プロフェッショナル『セリエ エクスパート』リスアンリミテッド シャンプー


【シャンプー剤の状態】粘度は高めで、どろっとしている
【泡立ち】悪くはないが、泡は少し重め。
【泡切れ】少し悪い
【香り】アジア&中東系のムードが漂う香り。香りが強いので、好みが分かれそう。
【仕上がりの感触】しっとりとした質感。髪がコーティングされているような、やや人工的な感触。

髪がまとまりますが、重い感触ではありません。
べたつきや、かたさも感じないのですが、「素髪感」というよりも、人工的な感触の仕上がりです。
まとめ

シャンプー剤の粘性が高いとしっとり、さらっとした液状だと軽めの仕上がりになる傾向なので、髪質に合わせてチョイスするのがポイントです。
例えば、硬毛のクセ毛には仕上がりが重めのものを選ぶとおさまりやすくなりますが、細毛や軟毛に対して粘度の高いシャンプーを使うと、ベタッとした仕上がりになってしまいそうです。
このように、配合成分以外でもシャンプーを選ぶ基準をつくっておくと、お客さまに対しても幅広い視点でアドバイスができるようになると思います。





