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ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>

前編に引き続き、ブランドごとの「ナチュラルブラウン」の発色の仕方を検証する。
後編は、色名が「ナチュラル」となっている、7つのブランドをピックアップ。それぞれの発色の特徴を見ていこう。

花岡瑠斗[MINX]

花岡瑠斗[MINX]

はなおか・りゅうと/1997年生まれ。神奈川県出身。原宿ベルエポック美容専門学校卒業。2018年『MINX』入社。現在、同サロン渋谷店の店長を務める。

カラーリング施術のルール

ファッションカラー剤で「ナチュラル」の色名がついている、赤みや青みに偏っていないニュートラルなブラウンカラーをピックアップ。
下記のルールに沿って施術し、それぞれの色みの違いを確認していく。

  • ヘアカラー剤の明度は8レベル(8レベルが存在しないブランドは、7レベルと9レベルを1:1の割合でミックス)
  • 1剤と2剤の配合比は、1:1
  • 明度12レベル程度と、明度16レベル程度の2種類の毛束をカラーリング
  • 明度12レベル程度の毛束は2剤濃度6%、明度16レベル程度の毛束は2剤濃度3%、2.8%、または2%のブランド純正品を使用
  • 毛束がドライの状態でヘアカラー剤を塗り、塗布後20分放置し水洗
  • 水洗後、ドライヤーで乾かし、ストレートアイロンを通して仕上げ

施術前の状態(BEFORE)

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>1

ブリーチ、ヘアカラー施術なしで明度12レベル程度(左)、明度16レベル程度(右)の2種類の毛束を使用。

検証商品リスト

※メーカー五十音順

  1. アリミノ『アジアンカラー フェス』
  2. 資生堂プロフェッショナル『プリミエンス』
  3. デミ コスメティクス『フュージョニスト』
  4. 中野製薬『キャラデコ』
  5. ナプラ『ナシード ファッションカラー』
  6. b-ex『スロウ』
  7. ホーユープロフェッショナル『プロマスター』

ヘアカラー剤 7アイテムの発色を比較

明度の異なる2種類の毛束にカラーリングを施した。
ピックアップした7つの商材の検証結果を見ていこう。

1.アリミノ『アジアンカラー フェス』8ナチュラル
※使用2剤
『アジアンカラー フェス』OX6%
『アジアンカラー フェス』OX2.8%

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>2

グレーの色が濃いので、赤みのある低~中明度のベースに対して使うときれいなブラウンに仕上がりそうです。
高明度のベースを染める際には、色の薄め方や放置時間に注意しないとグレーの色が強く出てしまうかも……。
ピンクを少し混ぜると、ブラウン寄りの色に調整できるのかもしれません。

2.資生堂プロフェッショナル『プリミエンス』N7:N9=1:1
※使用2剤
『プリミエンス』デベロッパー6%
『プリミエンス』デベロッパー3%

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>3

きれいな色ではあるのですが、アッシュとグレーの色みが濃い仕上がりとなりました。
特にハイトーンの素材に対して使う場合は、薬剤の青みをどうコントロールしていくかがポイントになりそうです。

3.デミ コスメティクス『フュージョニスト』8-N(ナチュラル)
※使用2剤
『フュージョニスト』OX-6.0
『フュージョニスト』OX-3.0AC

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<前編>4

まず、チューブから出した薬剤が真っ青なので驚きました!
青みの強い仕上がりですが、マット系の色も濃く、「ナチュラルブラウン」というよりも「ナチュラルグレー」といった印象。
色を薄めて使うのが良さそうですが、コントロールが難しそうなので、上級者向けの薬剤だと感じました。

4.中野製薬『キャラデコ』N/M-7:N/M-9=1:1
※使用2剤
『キャラデコ』オキサイドN 06(6%)
『キャラデコ』オキサイドN 02(2%)

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>5

マット系の色が濃いので、明度が低い髪に対して使うと、赤みが抑えられてきれいに染まりそうです。
逆に高明度の髪は、グリーンが強く出過ぎてグレーっぽい色に見えてしまうかもしれません。

グレーの色みを抑えたい場合は、赤みを少し足してバランスを取るのがポイントです。

5.ナプラ『ナシード ファッションカラー』N-N8
※使用2剤
『ナシードカラー』オキシ 6%
『ナシードカラー』オキシ 3%

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>6

グレーの色が濃く、さらに若干の青みも感じられます。
ブラウン(前編で検証)は黄みが強かったので、単品で使うよりもブラウンとナチュラルをミックスすればニュートラルなブラウンに仕上がりそうです。
振り幅が広い分、コントロールが必要になってくるので、やや上級者向けの薬剤だと言えます。

 

6.b-ex『スロウ』N/08
※使用2剤
『スロウ』オキシ6%
『スロウ』オキシ3%

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>7

「これぞナチュラル!」といった印象の仕上がりです。
自然な黄みがありつつも、主張が強過ぎないので、きれいなブラウンに発色しています。
春夏ならば単色使いも良さそう。
秋冬なら、少し赤みを加えることで今っぽいブラウンに仕上がると思います。

7.ホーユープロフェッショナル『プロマスター』N-9/8
※使用2剤
『プロオキサイド』6 2剤
『プロオキサイド』2 2剤

ファッションカラー剤「ナチュラルブラウン」の発色比較<後編>8

『プロマスター』はサロンでも使っていて、色みの基準にしやすい薬剤です。
若干の黄みが入っており、ニュートラルなブラウンに仕上がりました。
赤みのある髪に対しては、マットやアッシュを少し加えることでコントロールが可能。
単色でも、ミックスでも使いやすい薬剤です。

まとめ

薬剤の個性を知るには、とにかくたくさん使って慣れることがカギだと思います。

お客さまの髪にいきなり使用するのではなく、まずは毛束でテストし、染まり方の特徴をつかむことが大切。
薬剤に対する理解を深めた上で、「こんな素材ならば、この薬剤を使おう」といったように、自分の中で複数のパターンを想定しておくと、失敗が少なくなり、上手に使いこなせるようになると思います。

 

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