
韓国風ヘアの必須テク 「ダウンパーマ」使いこなしガイド

ボリュームを抑えて頭を小さく見せたり、生えグセを矯正したりと、フォルムコントロールに有効なダウンパーマ。
お客さまの骨格を補整してコンプレックスを解消し、理想の姿へと導く手段として、マスターしておいて損はない。
そんなダウンパーマ提案のポイントと、テクニックのコツを紹介する。
※「HAIR MODE」2025年10月号掲載
photo:Sohei Yanaoka

長田タカラ[uni]
おさだ・たから/1995年生まれ。東京都出身。窪田美容専門学校卒業。東京都内1店舗を経て、2021年、表参道に『uni』をオープン。現在、同店の代表取締役としてサロンワークの傍ら、韓国大手美容メーカーの公式アンバサダーも務める。
ダウンパーマとは?
ハチ周りや後頭部といった毛量がたまりやすい部分のボリュームを抑えたり、襟足やもみ上げなど、生えグセ、浮きグセが気になる箇所の収まりを良くしたりするためにピンポイントで薬剤を塗布して施術するパーマの1種。
髪全体に薬剤を塗布するストレートパーマに比べて、根元を中心に部分的に施術をするため、施術時間が短く済むのもメリットの一つ。
長田さんに聞く ダウンパーマQ&A
手軽に施術できるという利点を持ちながら、ストレートパーマに比べてまだまだニッチな技術であるダウンパーマ。その魅力について、詳しく見ていこう。
Q.なぜ韓国風のヘアスタイルにダウンパーマが欠かせないの?

A.ブローだけで仕上げる韓国の文化にマッチしているから
韓国ではブローだけでスタイリングするのが基本。
ワックスもあまり使わないため、広がりやすい部分のボリュームをダウンパーマで抑えたり、前髪を立ち上げたりする必要があるんです。
韓国風のスタイル以外でも、スタイリングの時短につながるダウンパーマを活用してほしいですね。
Q.ダウンパーマの一番のメリットは?

A.ボリュームと毛流れを操作しつつ、骨格補整としても効果的なところ
ダウンパーマといえば、ボリュームを抑えることだけが注目されがちですが、僕にとっては生えグセを矯正する施術という印象。
つむじの割れをカバーしたり、もみ上げや襟足の浮きグセを抑えたりと、根元から髪の動きをコントロールできるところがポイントだと思います。
Q.ダウンパーマを活用したヘアスタイルが似合うのはどんな人?

A.制服の学生やビジネスマンなど、フォーマルなファッションの人におすすめ!
ダウンパーマを活用するとタイトなシルエットに仕上がるため、直線的な印象になります。
そのため、カッチリした服装との相性がとても良いんです。
特に、制服を着る機会の多い学生や、日常的にスーツやジャケットを着用するビジネスマンに提案したいですね。
部位別!ダウンパーマの活用法
韓国風のスタイルと組み合わせるのが定番ではあるものの、それ以外にもさまざまな悩みに対応できるのがダウンパーマの特徴。どのように活用できるのかを部位別に確認していこう。




ハチ周り・後頭部
毛量のたまりやすい部位をタイトに
毛量の多い後頭部やハチ周りにダウンパーマをかけることで、頭を小さく見せられる。しかし、つぶし過ぎるとゼッペキが目立って不自然な印象に。根元のみに薬剤を塗布してボリュームダウンさせつつ、トップはレイヤーを入れて丸みを出すと自然なシルエットに仕上がる。
粘度の違いで仕上がりも変わる
ダウンパーマで使用する薬剤は、重さでしっかりと髪をつぶす必要があることから、粘性が高いものが望ましい。ただし、つぶし過ぎるとかえって不自然になってしまう場合などは、粘性の低い薬剤の方が適していることも。お客さまの髪質や要望に合わせて使い分けよう。


粘性:低
・軟毛の人
・シルエットを大きく変えたくないとき
・細部の毛流れを整えたいとき
基本のダウンパーマテクニック
はやりの韓国風スタイルをつくるためにはダウンパーマが欠かせない! そこで、自然な丸みを残しつつも全体のシルエットをタイトに収める、ダウンパーマの基本的なテクニックを紹介。
BEFORE



やや軟毛で、毛量や髪の太さは普通。髪が寝やすいため、ボリュームダウンして見えやすい。特徴的な生えグセはなし。
CUT
<POINT>
- アウトラインを直線的に整えて韓国風スタイルに欠かせないスクエアなシルエットをつくる
- ゼッペキをカバーするため、後頭部に丸みが出るよう、表面には高めにレイヤーを入れる
- 後頭骨から襟足にかけてセイムレイヤーでカットし、骨格に沿ってシルエットを引き締める


CUT PROCESS












01
ネープの毛先をブラントカットで整える。
PERM
<POINT>
- 毛量の多いハチ周りの根元をつぶし、ボリュームを抑える
- 後頭骨~襟足のシルエットを締めつつ、生えグセを矯正する
- 前髪の根元を立ち上げ、フロントに自然なS字カールをつくる
PERM PROCESS








01
バックのアンダーに1剤(A)を塗布。コーミングして毛流れを整えながら、厚さ5mmのパネルを引き出し、根元からつぶすようにして毛先まで塗る。
【使用薬剤】
- 1剤(A)アリミノ『クオライン』CA-C 130:CA-T 200:T-C 250=1:1:1
- 1剤(B)PLAISIR『カーリーシール』Lotus Hydro Down Perm
- 2剤 アリミノ『クオライン』OX
【工程】
1剤塗布→15分放置→中間水洗→2剤塗布→5~15分放置→水洗
FINISH




パーツに丸みがある甘めの顔立ちとバランスを取るため、ウエイトを高くして全体をタイトに引き締め、縦長の印象を強くすることで直線的なスタイルに仕上げた。
前髪の根元を立ち上げて、アイロンを使わなくてもスタイリングがきまるように。
ロッドと組み合わせる応用スタイル
ダウンパーマと、ロッドでのワインディングを組み合わせることで、さらに自由なフォルムコントロールが可能に。基本のテクニックで学んだ内容を生かしながら、より洗練されたシルエットのつくり方をマスターしよう。
BEFORE



やや硬毛で、毛量や太さは普通。三つ襟部分に上を向く生えグセがあるため、襟足の髪が浮きやすい。若干ハチが張っている。
CUT
CUT PROCESS







01
バックを後頭骨の最も出っ張っている部分(バックポイント)で上下にブロッキング。ブロッキングラインのすぐ下にパネルを取り、長さ2cmにカット。
PERM
<POINT>
ボリュームの大小を明確につける


■:ボリュームを出す部分(ワインディング)
■:ボリュームを落とす部分(ダウンパーマ)
ダウンパーマで根元の動きを、ワインディングで毛先の動きをそれぞれ操るのがポイント。
トップの髪は立ち上げてボリュームを出し、ハチ周りやアンダーをしっかりと引き締めることで、アジア人に多いゼッペキをカバーし、美しいシルエットに導く。
PERM PROCESS








01
アンダーに1剤(A)を塗布。コーミングしながら毛流れを整えて、厚さ5mmで細かくパネルを引き出し、根元からつぶすようにして毛先まで塗る。
ROD ON



【使用ロッド】
緑:29mm
黄緑:17mm
【使用薬剤】
- 1剤(A) PLISIR『カーリーシール』Lotus Hydro Down Perm
- 1剤(B) アリミノ『コスメカール プリズムプラス』H
- 2剤 アリミノ『コスメカール プリズムプラス』アフターローション
【工程】
アンダーに1剤(A)を塗布→表面の毛先に1剤(B)を付け巻きでワインディング→15分放置→中間水洗→2剤塗布→5~15分放置→水洗
FINISH




直線的な印象の顔立ちに曲線的な要素をプラスするため、パーマでトップのボリュームとサイドの毛流れを調整。
ダウンパーマのみではエッジィな雰囲気になりがちなので、やわらかさを加えることで日常に溶け込みやすいスタイルに仕上げた。







